夜明けの街で

  • 著者: 東野圭吾
  • 印象: 2 (1-3)
  • 読んだ時期: 2021年4月

 

40前の冴えないオッサンが偶然不倫することになり、不倫相手が過去に経験した殺人事件に巻き込まれていく話。

 

ミステリ小説というよりも、不倫の泥沼感の描写が恐ろしい小説だった。会社の同僚の女性とたまたまバッティングセンターで出会い、流れで飲みに行ったらゲロ吐かれ、その埋め合わせに食事に行き、そしたらなぜかサーフィンに一緒に行くことになり、色々あって気づいたら朝帰りして女性にハマってた みたいな流れが恐ろしい。で、週末に出かけるために友人を巻き込んでアリバイ作って女性と会う みたいな嘘を塗り固めていく感が恐ろしい。で、最初は家庭を壊すつもりはなかった女性が少しずつ結婚を意識して行く流れも恐ろしい。別に不倫願望とかないが、こんな状況に陥ったら地獄だなと思った。

 

途中で気づいたが、2年くらい前に一度読んでた。でも恐ろしかった。