読書感想文: スカウト・デイズ
スカウト・デイズ
- 著者: 本城雅人
- 印象: 2 (1-3)
- 読んだ時期: 2020年5月
本城氏の無料ダウンロード3部作の2冊目。ある有望選手をめぐるスカウトの人間模様を描いた話。
スカウトという仕事がどういうものかというのがわかって面白かった。ある大学の有望選手を来年、再来年のドラフトで指名するために、イマイチな選手をバーター的に今年指名するなど、ドロドロした話が多く、球界消滅と同様、友達になりたい人物が少なかったのだが、勇豪とジーニョはいいやつだと思った。
伝説的なスカウトマンの移籍騒ぎを巡ってその黒幕的な人物が最終的に発見されるのだが、その発見の経緯と理由とかがあんまり良く分からなかった。
小説の設定上、登場人物に女性が少なく全体的に汗とオッサンの臭いが漂う小説なのだが、その中で、ある高校球児の彼女である真由の描写が爽やかにエッチでよかった。