読書感想文: 無幻花
無幻花
- 著者: 東野圭吾
- 印象: 1 (1-3)
- 読んだ時期: 2021年2月
花が好きだった老人が謎の死を遂げた事件の真相を、原子物理学の博士課程に在籍している最中に東日本大震災が起こったために原子力研究者の道に進むべきか迷っている大学院生の蒲生蒼介と、水泳のオリンピック代表候補にまでなりながら突然の病気的なものによって水泳を辞めた秋山莉乃、およびその周辺の人々が究明していく話。
全体的に設定がよく分からず、読んだ後に感じるところが少なかった。事件の背後には、2つの家族の宿命的な生き方が隠されているのだが、それって家族代々に渡って一子相伝的に守っていかないといけないものなのか? というところがよく分からなかった。また、蒲生蒼介と秋山莉乃の生い立ちも、別に水泳とか原子力ではなくても良かったのでは、といったどうでもいい疑問もあった。全体的な設定の関係性がちぐはぐしているような印象を持った。
だがしかし秋山莉乃は可愛い。