武道館

  • 著者: 朝井リョウ
  • 心に響いた度: 1 (1-3)
  • 読んだ時期: 2022年4月

 

AKBっぽい感じのアイドルグループの話。握手会券付きCD販売への批判とか、きわどいグラビア写真への抵抗とか、ユニットのエースが卒業するとか、恋愛禁止なのに好きになっちゃうとか、現代アイドルあるある問題に晒されながら、5人組アイドルが武道館を目指して色々頑張る。

 

存在するのか分からないが、AKBとかの実話エッセイ読んだほうが面白いような気がした。根本的には、アイドルが、ファンから期待される姿と、自分の素顔とのギャップにどう折り合いをつけるのか、みたいなことがテーマになっていて、そのテーマに対する色々な意見が登場人物によって語られるのだが、作者の考えがすごくにじみ出てきて、登場人物が喋っているというよりも、登場人物に作者が自分の言いたいことを語らせているという感じが強く思えて感情移入できなかった。若者言葉も空回りしてる感じがあった。