沖で待つ

  • 著者: 絲山秋子
  • 心に響いた度: 2 (1-3)
  • 読んだ時期: 2022年12月

 

住宅設備メーカーに勤める女と、会社の同期の太っちゃんと呼ばれる男にまつわる話。

 

決して恋愛関係に発展することはないが、同期という独特の絆で結ばれた二人が、お互いが死んだときに、あることをするという約束を交わす。

 

その後、太っちゃんは突然死んでしまって、その約束を果たすことになるのだが、その顛末もさることながら、太っちゃんが死んだときに会社の先輩がいう「あんなに、クッションがきいていたのに」の一言が、センスにあふれており好きだった。