読書感想: 一人称単数
- 著者: 村上春樹
- 読んだ感じ: 1 (1-3)
- 読んだ時期: 2024年6月
村上春樹の自伝的な要素が盛り込まれた、フィクションとノンフィクションの間をさまよってる感じの短編集。自分の人生で起こった出来事を回想している感じで書いているが、多分全部の話に絶妙にフィクションが盛り込まれている。
「謝肉祭」という話は、語り手が過去に出会った女性に関するものなのだが、その女性がメチャクチャブス (小説内では、醜い と表現されている) で、投資詐欺で捕まって結構なニュースになった みたいな感じの話だったので、どんな顔かみてみたいと思い、「謝肉祭 詐欺師 写真」とかで検索した人も多いのではないだろうか。もちろん僕もした。
日常の一部を切り取った、すごく何気ない話が多いので、読んでてしみじみもするのだが、正直物足りない感じだった。