読書感想: 教養としてのコンピュータサイエンス講義
- 著者: ブライアン・カーニハン
- 個人的な印象: 2 (1-3)
- 読んだ時期: 2025年8月
コンピュータに関わる基本的な事項を、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワークなど様々な観点で解説した本。原書のタイトルは “Understanding the Digital World” であり、日本語タイトルはちょっと上から目線感が否めない。
特にハードウェアに興味があって読んだが、コンピュータの基本構成 (CPU、RAM、SSD、外部インターフェース) のところのもう少し物理的な内容も知りたかったがそこまで行くとさすがにマニアックすぎるようにも思われるため、入門的な内容としては必要十分だと思われる。
個人的にはインターネットの説明のところで、あらゆるウェブサイトにアクセスした人間の情報を抜き取ることを目的とした隠しピクセルみたいなものが存在しているという説明に戦慄した。
インターネットの歴史に関する本を読むたびに毎回思うが、もともと軍事技術として生まれたインターネットの基本技術を特許化せずに無償公開したネット黎明期のコアメンバーたちの男気にグッジョブと言わずにはいられない。