• 著者: 宮部みゆき
  • 個人的な印象: 1.5 (1-3)
  • 読んだ時期: 2025年8月

 

コウダッシュと呼ばれる大学生の青年が、サイバー犯罪を監視するIT企業的なところでアルバイトをしていたところ、人を殺害してその一部を切り取る連続殺人事件と、ホームレスが立て続けに失踪する事件が相次いで発生し、色々あってその事件を追っていたら、概念を司る異世界の守護者的な存在であるガラなる存在が急に登場し、概念の源である言葉を視る能力を与えられ、その力を使って事件の解決を試みるみたいな話。

 

普通に推理小説みたいな感じで読んでいたら、急に中世風異世界ファンタジー要素が登場して、面食らうと同時に読みづらい。コウダッシュに力を授けるガラは、始原の大鐘楼三之柱を守護する女戦士であるのだが、このあたりのファンタジー設定が全く頭に入ってこない。コウダッシュに能力を授けるガラは物語の設定上必要な存在だとして、謎の狼少女ユーリとその師匠のアッシュの存在意義がよくわからなかった。