読書感想: 天空の蜂
- 著者: 東野圭吾
- 個人的な印象: 2 (1-3)
- 読んだ時期: 2025年9月
無線で動く軍事用の巨大ヘリコプターを、2人の男が制御をハックして奪い、高速増殖炉の真上に待機させて政府を脅す事件を、ヘリコプターの開発者とかが解決していく話。
冒頭で、ヘリコプターがジャックされる際、いたずら半分で機体に乗り込んでいた子供を乗せたまま離陸してしまうのだが、意外と早い段階で救出される。そのため、子供を救出するシーンはたいへん格好良かったのだが、展開に必要だったのかがちょっとよくわからなかった。
犯人は2人いて、1人は原発開発者であり、電力の安定供給はほしいけど自分の町に原発はいらないという一般市民の原発に対する無理解、無関心に憤っていることが犯行動機になっている。一方で、もう1人の犯人は元自衛隊の超エリートなのだが、犯行動機が全く語られず、ただ社会に反抗するエリートのオッサンでしかない点が少し残念だった。