スーパーとかコンビニで会計するときに、ポイントカードはお持ちですか? と聞かれて、持ってませんと答えると、「失礼しました」と言われることがある。

単純に、「承知しました」と言われれば、なんとも思わないのだが、「失礼しました」と言われると、どこか引っかかる。あの「失礼しました」は、どういう意味なのだろうか。

先方としては、何か失礼をしたという意識があるようなのだが、一連のやり取りの中で、何が失礼にあたるのだろうか。

「まさかカードを出し忘れてることはないと思うが、念の為確認したら、やはり出し忘れではなかったので、余計な手間を取らせて失礼しました」という、手間を取らせたことに対する失礼というのは、1つの可能性として考えられる。

しかし、上記の失礼は、そういうものではなくて、どちらかというと、「兄弟はいますか?」「兄がいましたが、昨年事故で他界しました」「あ。。。失礼しました」というやり取りに見られるような、「聞いてはいけないことを聞いてしまった」ことに対する失礼 というニュアンスを感じる。

だとすれば、上記失礼しましたは、「ポイントカードを忘れたという怠慢、もしくはポイントカードというお得なシステムの存在を知らない無知を世間にひけらかすようなことを聞いてしまって失礼しました」という意味として捉えるのが妥当のような気がする。

すなわち、店員さんによる「失礼しました」という回答によって、顧客は自分の怠慢もしくは無知を再認識させられることになるのであって、悲しい気持ちになるので、店員さんにおかれては普通にサラッと流していただければ幸いに存じます。