新聞とか書籍で、「0.5億ドル」といった、日本方式の位取りと外国の通貨単位を組み合わせた表記を見かけることがあるが、あれは頼むからやめてほしい。

日本の位取りは、万 (10^4)、億 (10^8)、兆 (10^12)、京 (10^16) と、10の4乗ごとに表示が変わるもので、欧米の kilo (10^3)、Million (10^6)、Billion (10^9) といった10の3乗ごとの表記とは違う。

この違いに、為替レートの計算が混じると、わけが分からない。ドルで書くなら、0.5億ドル ではなく、50百万ドル と書いてほしい。

ついでに言うと、日本の会計でも、1,000とか50,000とか、数字表記は10の3乗システムを使っているのだから、出来れば全部合わせてほしい。

　ソフトバンク、1000億円のファンドを設立 →ソフトバンク、100十億円のファンドを設立

こんな感じで。分かりにくいか。

通貨はともかくとしても、せめて科学的な話題では、10の4乗システムを使うのをやめてほしい。

「10億キロワット」とか、「0.5万ヘクタール」とか出てくると、もう泣きそうになる。